色の掟
- narutaka yamada
- 2 日前
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更新日:2 日前

カタログ誌面における色の作法
カタログ誌面では、つい色を使いたくなります。しかし、多色展開は基本的に避けたいところです。
なぜなら、誌面で真っ先に目に飛び込んできてほしい主役は、あくまで「写真」だからです。色数が増えるほど、写真の鮮度は少しずつ奪われていきます。意図せず、情報のノイズを増やしてしまうのです。
ここで、ひとつ例え話を。お刺身盛り合わせのお刺身の下に敷かれているのが、大根のつまではなく、マーブルチョコレート柄のシートだったらどうでしょう。おそらく多くの人が、食欲よりも違和感を先に覚えるはずです。主役を引き立てるはずの脇役が、前に出すぎてしまった状態です。
筆者が理想と考える紙面の色構成は、とてもシンプルです。スミ文字に、カテゴリー色をひとさじ。この2色で十分だと思っています。しかも、そのカテゴリー色は、ほんの差し色程度で構いません。
ところが実際には、カテゴリーを強調したいあまり、ベタ面を重ね、結果として誌面が重たくなってしまうケースをよく見かけます。意図は理解できるだけに、少し残念に感じてしまいます。
写真が映える誌面とは、白い紙の余白を味方につけた誌面です。真っ白な紙の上に写真を置き、スミ文字で全体を引き締め、ここぞという場所にだけ、カテゴリー色をそっと置く。
色を足す前に、引く勇気を。それが、カタログ誌面づくりにおける、ひとつの大切な作法なのかもしれません。



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