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カセットの掟

  • 執筆者の写真: narutaka yamada
    narutaka yamada
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  • 読了時間: 2分

オレンジブックに学ぶ配置力


カセット――あるいはグリッドと呼ばれるその枠組みは、どこか幕の内弁当を思わせます。限られた箱の中に、色とりどりのおかずが無駄なく、しかも美味しそうに詰め込まれている、あの完成度の高い佇まいです。

では、日本一有名な商社系カタログ「オレンジブック」の誌面を、一コマだけ切り取って眺めてみましょう。左上から、仕入れ先名とロゴ、国名と国旗、商品名(英名・和名)、ピクトグラム、各種アピールマーク、商品画像、画像下の品番、特長コピー、仕様コピー、材質、製造国、単価、サイズ別表、発注単位、スペック表、問い合わせ先の電話番号……。こうして列挙してみると、よくぞここまでと思うほどの情報量です。

しかし不思議なことに、誌面は決して窮屈に見えません。むしろ「食べやすそう」ですらある。これは、カセット内での配置を緻密に計算し尽くしたうえで、レイアウトに落とし込んでいるからにほかなりません。ユーザーが「買う」ために本当に必要な情報を取捨選択し、狭いスペースの中にギリギリのバランスで配置する。その設計力には、思わず唸らされます。

崎陽軒のシュウマイ弁当と並び称されても不思議ではない、オレンジブックのカセット構成。情報整理とレイアウト設計の手本として、ぜひ一度、じっくり味わうように眺めてみてはいかがでしょうか。

 
 
 

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