白場の掟
- narutaka yamada
- 2 日前
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更新日:2 日前

白場が語る、デザイナーの技量
デザイナーの技量は、意外なところに表れます。そのひとつが、誌面における「白場の取り方」です。白場のバランスは数値で割り切れるものではなく、どこか感覚的な領域に属しているように思います。
編集マニュアルに沿って、指定されたサイズ通りに組版しているはずなのに、「なぜか落ち着かない」「どこか引っかかる」。そんな経験は、多くのデザイナーが一度は味わっているのではないでしょうか。このとき、その違和感に気づけるかどうかが、ひとつの分かれ道になります。
違和感を覚えながらも、「ルール通りだから」とそのまま流してしまう。一方で、立ち止まり、首をかしげ、「この白は本当にこれでいいのか」と考え直す。その小さな迷いこそが、デザインの質を押し上げてくれます。筆者は、この違和感を感じ取る感性を、とても大切にしています。
さらに経験を積んだデザイナーになると、こちらの想像を超える大胆な白場を提示してくることがあります。初見では驚かされながらも、しばらく眺めているうちに「なるほど」と腑に落ちる。そんな誌面に出会うと、思わず唸ってしまいます。
優れた誌面は、まず良質な画像があってこそ成立します。しかし、その魅力を最大限に引き出すのは、配置の妙であり、余白の扱い方です。白場は単なる「余り」ではなく、情報を整理し、誌面に呼吸を与える重要な要素なのです。
もし技量の向上を目指すのであれば、上手な人のエディトリアルデザインを数多く見ることをおすすめします。良い白場に何度も触れることで、その感覚は少しずつ、自分の中に蓄積されていくはずです。



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