レギュレーション呪縛
- narutaka yamada
- 5 日前
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更新日:2 日前

「統一」と「自由」の、ちょうどいい関係
見やすいカタログには、必ずと言っていいほど共通点があります。それは、一定の法則に基づいて誌面全体が統一されていること。軍事パレードの一糸乱れぬ行進を思い浮かべてみてください。歩兵が変わろうと、装備が変わろうと、隊列とリズムが揃っているからこそ、見る者に強烈な印象を残します。カタログも、実はこれとよく似ています。
正しく編集されたカタログは、例外なく明確なルールのもとで作られています。とりわけ数百ページに及ぶ総合カタログでは、その重要性はなおさらです。複数の担当者、あるいは外部スタッフを交えて制作を進める場合、共通ルールがなければ誌面は簡単に破綻してしまいます。そこで欠かせない存在となるのが、「編集マニュアル」です。これは単なる手順書ではなく、誌面の秩序を守るための“ルールブック”と言えるでしょう。
ただし、ここで一つ注意点があります。ルールは、厳格すぎてもいけない。
掲載内容によっては、決められたレギュレーションをそのまま当てはめることで、かえって不自然な誌面になることがあります。無理に守ろうとした結果、意味のない空白が生まれたり、極端にバランスを欠いたレイアウトになったり……。筆者はこれを「レギュレーション呪縛」と呼んでいます。
もちろん、ルールを守ることは大前提です。しかし、それによってユーザーの視点が置き去りにされてしまっては本末転倒。判断に迷ったときは、一人で抱え込まず、クリエイティブディレクターなどに相談することをおすすめします。ルールを守るために、ルールから一歩外に出る判断も、時には必要なのです。



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