流通・商社カタログの掟 その2
- narutaka yamada
- 6 日前
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更新日:2 日前

情報は集めるより、揃えるほうが難しい
流通・商社系カタログを制作していると、必ず直面するのが「仕入れ先からの情報収集」という壁です。この種のカタログは、同種の商品を複数メーカーから集め、ユーザーが横並びで比較・検討できることに大きな価値があります。ところが、その前提となる情報量がメーカーごとにまちまちでは、誌面の説得力も完成度も大きく揺らいでしまいます。
そこで有効なのが、カタログ制作側で情報入力用のテンプレートを用意する方法です。あらかじめ項目を定義し、仕入れ先には専用サーバへアクセスしてもらい、決められたフォーマットに沿って情報を登録してもらう。これだけでも、情報収集の効率と精度は格段に向上します。
ただし、ここで気を抜くと必ず引っかかるポイントがあります。それが、画像や図版といった「テキスト以外のデータ」です。特に多いのが、解像度の低い画像問題。Webサイト用に用意されたRGB画像が、そのまま印刷用データとして送られてくるケースは決して珍しくありません。結果、誌面では使えず、再手配……というお決まりの展開になります。こうしたトラブルを防ぐためにも、画像の解像度やカラーモードなどの仕様は、事前に丁寧に説明しておく必要があります。
また、数値情報に目を向けると、単位表現の違いも悩ましいところです。同じ「重さ」を示す数値でも、あるメーカーは「0.1kg」、別のメーカーは「100g」と表記してくる。さらに項目名も、「重さ」「重量」「質量」とバラバラでは、比較する側にとって親切とは言えません。カタログ編集において、こうした表記の統一は基本中の基本です。
結局のところ、仕入れ先から集めた情報は、そのまま使える状態で届くことのほうが稀です。制作側で一度フィルターをかけ、整理し、揃え、整える。この地道な工程こそが、流通・商社系カタログの品質を支えています。商品データベース構築において、最も手間がかかり、そして最も重要な作業の一つと言えるでしょう。



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