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製品と商品の違い

  • 執筆者の写真: narutaka yamada
    narutaka yamada
  • 6 日前
  • 読了時間: 2分

更新日:2 日前

その“モノ”、どっちで呼ぶ?


カタログ制作の現場にいると、ときどき言葉の呼び方で立ち止まる瞬間があります。掲載している「モノ」は、「商品」と呼ぶべきか、それとも「製品」と呼ぶべきか――。一見どちらでも通じそうなこの違い、実はカタログづくりにおいては、意外と無視できないポイントです。

一般的には、スーパーやコンビニに並んでいるものが「商品」、工場で組み立てを終えた段階のものが「製品」というイメージが広く共有されています。感覚的には、誰もが一度はそう捉えたことがあるでしょう。

しかし、もう少し制作側の視点で眺めてみると、この二つの言葉には「紐づく情報の性質」という決定的な違いがあることに気づきます。

「製品」に付随するのは、「型番」「品番」「材質」「サイズ」といった、製造や管理に欠かせない情報です。いずれも正確さが求められ、どちらかといえば社内や専門家向けの情報と言えます。一方で「商品」には、「特長」や「用途」、さらにはキャッチコピーといった、購入を後押しするための情報が加わります。製造工程では不要でも、ユーザーにとっては重要な要素です。

少し大胆に整理するなら、メーカーが自ら製造し、自社で掲載するものは「製品」。流通・商社が仕入れて掲載するものは「商品」。こう考えると、すっと腑に落ちます。流通・商社系のカタログは、あくまで「売る」ことが目的の媒体です。だからこそ、スペックだけでなく、言葉で魅力を伝える情報が求められるのです。

この視点を持っておくと、打ち合わせの場でも迷いが減ります。メーカー企業とのカタログ制作では「製品」、流通・商社系企業では「商品」。ほんの小さな呼び分けですが、相手の立場やカタログの役割を理解しているというサインにもなります。

言葉一つで、カタログの立ち位置が少しクリアになる。そんな細部への意識こそが、編集の質を一段引き上げてくれるのかもしれません。

 
 
 

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